奈良地検による現場検証報告
2003/11/25
今日の検証内容etc.報告します。
実施者
奈良地検:次席検事(実務では地検のトップ)・事務官
生 駒 署:9名(今まで見たことない人ばかりでした。)
実施具
フットワーク会社の2tトラック(事故車より8㎝幅広)、ギア比が同一
スピード計測器、コーン、メジャー、白墨
実施内容
①トラックが電柱通過後に、どこまで左側走行できたか?
②トラックのギア「2速」走行時のスピード
①
一回目 6.0㎞ 十分左に寄れる
二回目 5.3㎞ 〃
三回目 10.4㎞ 〃
四回目 10.3㎞ 〃
五回目 15.0㎞ 〃
六回目 11.0㎞ 〃
②
一回目 6.0㎞
二回目 6.3㎞
トラックは坂上まで、約20㎞で駅方向から上ってきて、下り坂に入るとすぐギアを
「2速」に入れ直し、その後はブレーキを踏まないで自然にそのまま走り降りてくる
速度を測っていました。
今日の地検の検証は、近々予定されている裁判所による現場検証を想定して、
事前に行われたものです。検証①②を通し判明したことは、
1.被告が地検で供述した、15㌔で、車庫からお尻部分がはみ出ていた車両があっても、電柱通過後に、単車とすれ違うに十分な余地をとれる位に左側を無理なく走行できたこと。
2.裁判で「2速」ギアで下り坂を走り、足はブレーキに置いていたとの主張だったが、今日の検証で「2速」ギアに入替え後は、事故地点でのスピードは6㌔し
にしかならなかった。
(1)の供述とも矛盾し、ブレーキ痕の残る勢いもなかった。
裁判所の検証では、ヤマト運輸の宅配車が使われる予定です。ヤマト運輸は
営業所内に修理部門を備えていますので、「2速」でもスピードが落ちない改良を
したりしないかと、ふと考えてしまったりしています。
今日の実験を見ていて、ケントが走っていたと予想される位置が十分に確保されるほど、トラックが左側走行できたことを自分の目で確認したときは、大変ショック
でした。
橋本さん、松川さん、青山さん、厚地君、島君、柳澤君、参加ありがとうございました。