活動報告

検事面談同行・裁判傍聴に感謝します

2005/05/07

5日の八澤検事面談に益村さん、橋本さん母・諭君、秋本弁護士が 同行して下さいました。休みの日に大変ありがとうございました。一時半すぎ、検事室に入り、終了したときは6時前になっていました。益村さんが事前に大慈弥鑑定結果に基づく資料を作成して来られ検事に詳細 に説明を行いました。そして見えてきたことは、大慈弥鑑定のみでなく、 奈良県警科捜研・西田鑑定や被告側・中原鑑定のいずれもが、厳密に行われた鑑定ではなく、いかに思い込みや、片寄り、公平性に欠けた ものであるかということでした。これらのことは大変問題なのですが、もっと大きな問題は、そういうレベルの科学鑑定が刑事裁判の中で通ってしま う現実があることでした。不公正な鑑定人・鑑定書が存在し、見極める力のない裁判官逹が、死亡事故の裁判を厳粛な法廷で行っています。

もしこのような法廷に、裁判員制度で選ばれ呼び集められる市民達はどうやって裁くことができるのかと思ってしまいます。

4時間を越える面談を通し、少し八澤検事に通じる部分が起きました。 昨日の第30回公判が始まる前、八澤検事が法廷内の対席にいる 西川・ヤマト運輸弁護人に、山本運転手のトラックについて質問を始めました。「あれはもう動かない、部品をはずしたりしていますし。」と答える 西川弁護人に、八澤検事が食い下がり、「同型のトラックを借りたい」と申入れ、いぶかる弁護人に、「2速走行で走らせて、ほんとに被告の供述 通りのような走行状況になるのか実際にやってみたい」と、説明しました。法廷開始後も、その件がさらに持ち出されました。裁判官曰く、「それは 双方で話合い決めて下さい」でした。

実はこういうやりとりは、三者合議といい、公判後に私達のいない見えないところで裁判官・検事・弁護人のみで行われています。これを八澤検事 が法廷の中でやってみようと試みて下さいました。法廷内でできることは、 試しにやってみると、より透明性が高まり、時間も短縮できるのでした。

事件・事故の被害者遺族達は、心底から日本の裁判制度の現状に怒り、憤っています。不透明、不平等、過去の判例にのみ頼る前例主義、真相を追究する姿勢の欠如、等々が50年一日の如く変化しないからです。市民の手に裁判を取り戻してゆく時が今来ているのだと感じます。

児島・母

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